モノ作り企画~実証までの道のり

モノ作りを進めるステップを解説します

第16回 発注する

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受取条件まで相談したら見積書の作成をお願いします。支払い方法を確認し正式に発注します。工場見学がまだであればどこかのタイミングで見せて頂けないかお願いします。 

〇納期の相談をする
 納期の相談をします。短くて2週間、通常は1~2か月はかかると思います(私の経験です)高度な装置ではもっと時間が必要かもしれません。大体の必要日数は考慮して納期の相談をします。
(通常は期初などに依頼者とスケジュールの話し合いをして、製作完了し納入する時期は決めておきます。ですのでスケジュールを守るためには、希望時期から例えば製作相談1ヶ月、製作2ヶ月など遡って相談を開始していなければなりません。)

〇見積書を作成してもらう
 概算の費用は聞いていますが、詳細に打合せして変更や追加部品をお願いしているので見積額は変わっていると思います。無理言って短い納期で製作対応してもらう場合や繁忙期は通常より割高になることが多いです。

〇支払い条件など確認する
 ・月末締めで翌月払いなど支払いのタイミング
 ・先方の口座に一括で支払うなど支払い方法
 初めてお願いする場合、メーカによっては全額先払いや、半額先払い残り納入後などのケースがありますので確認が必要です。

〇発注する
 発注書をメールや郵送で発送します。これで正式に試作開始です。

〇必要なら契約を結ぶ
 製作時にやりとりする情報をお互いに守りたい場合は秘密保持契約を結びます。

〇工場や設備を見せてもらう
 見学して話を聞くことで実際のモノがどのように作られているか触れることができます。今後のモノ作りのためのスキルアップにつながるはずです。

 ・注意事項
   カメラ撮影はもちろん、メモを取るのも嫌がられるかもしれません
 ・加工サンプルがあれば見せてもらう
   サンプルがどのように加工されているか教えて貰えます
 ・工場を見せてもらう
   設置してある加工機とその加工例、加工できる寸法など教えて貰えます

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 後は装置完成時(機能確認する日)まで待ちます。

別の回で説明しますが、完成までの間に装置を受取った後の実験準備などを行います