第37回 はじめての評価データモニターつくり
前回はデータの表示について説明しました
今回プログラムによる表示方法についてです
第33回でおはなしたLINUXのX Window Systemをつかって画像表示する例です。
X Window Sysytemについて
Xサーバーにクライアントから描画要求してディスプレイに描画するシステムです。
サーバー、クライアントについては理解しにくいですが、GUI環境をつかっていればサーバーは動作しているので、Xlibの関数をつかってプログラムします
1台のPCでつかうこともできますし、実験場からはなれたPCからネットワークで実験データをモニタすることもできます(ホスト0からホスト1に表示など)
ディスプレイについて
解像度1920x1080の場合、横1920縦1080の格子点(ピクセル)に色を表示して描画しています。
グラフなど描くときはどの位置(座標)のピクセルに表示するかをプログラムします
画面左上、右下の座標はそれぞれ(0,0)、(1919,1079)です
プログラムについて
つぎのようなステップでプログラムします
〇Xサーバーへ接続
〇ウィンドーを生成して表示
x,yなどはピクセルの位置です
〇ピクセル座標を計算する
ウィンドウに最大300秒、最大温度100℃のグラフを描くなどしたいときはピクセル座標に変換します
ウィンドウを下のように生成した場合について考えます
計測時間250秒のとき80℃の値を点として描くためにウィンドウの座標(250,80)をピクセル座標に変換してみます
座標を変換する係数dx、dyとウィンドウ座標(0,0)のピクセル座標から計算します
図のようにウィンドウの(250,80)の点は(ピクセル座標1750,110)になります
つづきの点や線の描画は次回に紹介できたらとおもいます