モノ作り企画~実証までの道のり

モノ作りを進めるステップを解説します

装置の設置から計測準備までをスムーズに行う


設計して試作したモノが実験室に納入された後に行う手順です。本体ではない部分の組付けに関することですが、基本的に丸投げせず自分で確認します。これらの手順のミスで動作や評価がうまくいかないことが多いのです。今後生じるかもしれないトラブルに迅速に対処するためにも内容の把握は必須です。【モノを確認する】
製作メーカさんで立合って満たすべき機能を確認しているハズですが、組立て準備を進めてはじめて不具合が見つかることがあります。そこで、本格的に組立、配管、配線などする前に取り合いなど確認します。問題があったら製作メーカさんに相談して直してもらいます。もちろん自分のミスであった場合は有償でお願いします。tech-consul.hatenablog.com

【モレチェックの実際】
内部に流体を投入する容器や配管など漏れては困るモノについてはモレの確認をしっかり行います。確認はコンプレッサの空気で行うことが多いです。装置の耐圧に注意して空気圧をかけて調べます。空気の圧力が下がらなければモレ無しです。モレがある場合は水槽に浸けるなどしてモレている場所を特定します。tech-consul.hatenablog.com【設置する】
配管や配線のレイアウトをイメージしながら装置を作業台や架台に設置します。20kg以上になるような重量物はリフターやホイストなどを使用します。設置が自分ではできなくても設置時には立合い、指示ができるようにしておきます。tech-consul.hatenablog.com【インフラとの接続】
装置にインフラを接続するための配管の選定や作業は、設計者でやる人は少ないと思いますが、知識を持つことは大切です。接続時に必要な部品が不足して作業延期などよくありますが自分でチェックして対策しておけば滞りなく事が進みますし、装置の動作や評価時に接続部でトラブルが発生しても対応できます。動作条件に適する配管や接続方法を選択することは安全上も大切です。業者に作業をお願いする時にも知識がないと話になりません。tech-consul.hatenablog.comtech-consul.hatenablog.com

【補機の設置】
補機(ポンプ、バルブなど)やセンサーを取付け接続方法も知識として身に着けておくと良いです。接続部は組合せがありますから事前にチェックして部品不足で設置遅れが生じることなく進められます。tech-consul.hatenablog.com

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【データ計測の準備】
設置準備が整ったら、装置の動作状態を調べるためセンサの計測確認を行います。複数のセンサを取付けている場合、全てのセンサの信号を同じタイミングで収集できれば時々刻々の装置全体の動作状況が把握できます。収集はデータロガーで行い、後でデータから随時、評価量を計算するためPCに取込んでいます。tech-consul.hatenablog.com
【データ計測の実際】
 できるだけ安価に計測することを目指し、OSや言語が無料で入手できるLINUX環境で計測を試みています。データロガーとPCをネットワークで繋ぎ、通信プログラムを作成してPCからロガーを操作&データ収集する方法です。評価時にはセンサの計測値(物理量)から性能を調べる評価量(出力、効率など)を計算します。市販の計測ソフトでは複雑な計算が困難だったり、製作したソフトでは修正に時間が掛かったりしますので自作にメリットもあります。

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