第31回 はじめての補機セッティング (電気配線)
補機やセンサーを取付けたら配線します。補機は電源、制御信号線。センサーは電源、信号線をつなぎます。
パーツは前回とおなじ例で考えます。
・ポンプ AC100V
・電磁弁 AC100V
・流量計 DC12~45V アナログ出力4~20mA
・熱電対 K型
上の図のような回路例について補機の電源およびセンサの電源、信号線を配線します。
媒体ポンプ
100V電源を配線します
ON/OFFスイッチを入れるとベンリです。
なお流量コントロールは流量調整弁を手動で操作しておこないます。
調整弁を閉じるて必要量を流し、余分はバイパス流路に流します。
この例ではポンプの回転数コントロールは行いません。
電磁弁
ポンプとおなじように100V電源を配線します。
流量センサー
直流12V駆動ですので交流100Vで使えるようにAC/DCコンバータを用います。コンバータに100V、12Vをそれぞれ接続します。
例としてセンサはアナログ出力信号(4-20mA)をもつタイプとします。
電流信号を電圧にするためたとえば250Ωの抵抗をつないで1-5Vに変換します。
熱電対
熱電対は計測温度によってつかう種類が異なります。熱電対からデータロガーへの配線は種類にあった補償導線をつかいます
補償導線をコネクタで中継する場合は熱電対の種類にあったものをつかいます。
下図のようなデータロガーでセンサーの出力を収集するとして
データロガーに接続するチャンネルを決めて端子に配線します。
動作確認
ポンプを除いて動作を確認します。
ポンプは液体を入れずに動作させる(空運転)すると壊れる恐れがあります。
電磁弁動作は私は電源をON/OFFして切替音や手で触ってみます
(正確には電磁弁のマニュアルで確認してください)
流量計や熱電対はデータロガーの表示でそれぞれつないだチャンネルの計測値をみます。流量は0の時の電圧値、熱電対は室温が計測できるかチェックします
データロガーの電圧レンジなどが正しく設定できているか不安なときは
新しい乾電池をつないでその電圧が計測できるかみるのが簡単です。