第14回 イメージ図を加工できる形状にする
メーカを決めたら詳細相談して図面作成を完了します。
〇詳細打合せ~図面化
イメージ図を加工できる形状にするために協力してもらう姿勢で進めます。とにかく製作できなければ始まりませんのでイメージ図に拘りすぎず、柔軟に形状変更するつもりでのぞみ、今回で図面作成のお願いまでできるように頑張ります。
アウトプット:加工可能な最終形状図とします。
RAEng_PublicationsによるPixabayからの画像
形状打合せ
製作を前提に具体的な打ち合わせをイメージ図で行います。相談をメーカで行えば加工可能性を現場で確認することや、加工者にも相談できるので効率的だと思います。
〇装置の用途、動作や機能を説明し(話せる範囲で)やりたいことを理解してもらいます。
〇目標仕様を満足するために計算で決めた寸法や大きさを説明します。
《開示できるなら計算手法を説明すれば説得力が増すと思います》
〇メーカで普段取り扱っている板材や管材や規格品を使用すれば、納期短縮や低コスト化も見込めますので可能な限り使用します。
〇初期および使用中に不具合が生じた場合に、後で補修ができるような形状にしたいことを伝えます。詳細検討する途中でも必要であれば構造を変更します。
《不良部分が一か所だとしても後で補修できない場合、最悪全て作り直しになります。脱着可能な点検口を設けたり、修正時に手が入る隙間の確保などで対策します》
〇各部分について詳細に形状を説明し、加工性について問題なく可能、可能だが問題が生じる可能性有、困難など意見を聞きます。
〇問題なく可能な箇所は寸法まで決めます。
〇加工困難な部分は何故困難なのかを教えて貰います。困難な点を対策する方法を考え、思い浮かんだ修正形状について加工可能性を相談しながら形状を絞り込みます。
〇加工可能だが問題が生じる可能性がある場合は、形状変更して問題を回避する手間と、発生する問題の機能への影響度合を考えて判断します。
〇装置を最終的に組み付ける時に、部品同士や工具との干渉などないように形状を最終確認します。
図面化のお願い
加工可能な形状が決まったら製作図を書いてもらう相談をします。メーカ担当者の意見を反映した形状ですので前向きに考えてもらえることを期待します。製作図はメーカで書いてもらえるならば2Dでも3Dでも拘らないことにします。図はメールなどで送ってもらい自分で検討するようにします。
Frank HullによるPixabayからの画像
ここまでで今回の打合せは終了です。あとはメーカからの製作図を待ちます。
Gerd AltmannによるPixabayからの画像