第25回 なにから手をつけましょうか
RAEng_PublicationsによるPixabayからの画像
できあがった装置をこれから実際にうごかし、トラブルを解決しながら目標の能力がえられるか調べていきます。
装置は手もとにあるとして、なにから手をつけましょうか。
製作メーカで必要なポイントはチェックしていますが思いとおりの形状になっているか、くわしく調べることからはじめます。この後のステップでおこなう設置、配管や配線など準備をととのえてから装置の不具合がみつかったら、分解とりはずしなどのムダな作業をしなければならず暗い気分になります
これまで私が経験したケースとしては
・接合(溶接、ろう付、接着)したところから水やガスがもれる
溶接作業
溶接した部分
・ボルトあなの位置がズレていて取りつかない
別々のメーカで2つのパーツを作ったとき発生しやすい
穴位置があっていてボルトが取りついている
(あたりまえのことが出来きていないことがある)
・外からは見えないところの穴があいていなかった
原因をさがすのにかなり苦労しました
チェック内容
〇寸法や形状が図面どおりになっているか
〇必要な部品がそろっているか
チェックしたつもりでも組立たときに気がつくことが多いため、ボルトやナットなどを手でしめる程度でよいので全ての部品を仮組をして完成形にしてみるのが良いとおもいます。
〇可動する部分にトラブルがないか
可動部がチェックできれば確認します
〇密閉容器のばあいは漏れがないか
・水を入れてもよいなら、容器に水をそそいでみます。
・ガス容器で空気や窒素を入れてもよければ、栓をして使用時よりひくい圧力で水槽にいれ泡がでないかチェックします
・漏れがあるときは場所をさがすことになります。水槽から出してあやしい場所に筆などで石鹸水をつけます。漏れ部から泡がでますのでペンなどでチェックしたり写メっておきます。専用の検出液が市販されています
問題があったら
製作メーカーに直してもらう相談をしましょう。修正はすぐにはできないため一刻もはやく連絡して対策しましょう。