第21回 初めての装置計測(データ収集装置DAQの選定)
装置の状態を調べる複数のセンサからのデータを収集するために必要になるデータ収集(DAQ)装置の導入を行います。
「第2回 作りたいモノのイメージを確認する」で調べた目標能力
「第8回 設計の準備」で考えたエネルギ量などの評価量を、
センサからの出力データ(物理量)を収集し計算して評価中に見ることができる環境を目指します
評価中に現在の評価条件や目標に対する評価量などを把握することで、
評価を効率的に行うこと。評価中に評価条件をふるなどして装置の評価量の特性をその場で考えることが重要と思っています。
1.計測器の主な種類
〇.モジュールタイプ
計測目的に合わせて選定したモジュールやスロットを組合わせるタイプ
・スロットタイプ計測器例
・モジュールタイプ計測器例
CPU搭載のモジュールを組合わせて計測制御できるタイプもあります 計測器例
〇コンピュータ接続
PCIバスなどパソコンに内蔵するタイプ 計測器例
2.計測器の選定
下記の項目などを調べて選択します
・センサ出力
・計測レンジ
・チャネル数(データ計測数)
・測定周期(データを計測する時間周期)
・有線、無線
・計測データ処理ソフト
・計測器の外部制御
コンピュータ接続タイプはデスクトップパソコンに計測ボードを取付ければ計測器になり、それ程高価ではないため、計測を行いはじめた頃によく使用していました。
現在は40チャネル以上のセンサの計測をすることが多いため、モジュールが増設できるタイプで全チャネル測定の周期を1秒以下にできるモジュールを選択しています。熱電対の計測は内部で基準接点補償をする熱電対対応モジュールを選びます。
また、計測値から評価量や物理量を計算したいので、パソコンからコマンドを送信し計測器を制御できる計測器を選択しています。
3.計測器の導入方法
新品 :計測器メーカに必要な仕様(計測対象、チャネル数)など相談します
レンタル:レンタルメーカに仕様を満たす計測器を探してもらいます
中古 :自分で中古品で目標仕様に合う装置を選びます
計測器は安くはないので、予算が乏しい時にはレンタルメーカの中古をよく利用していました。短期に仕様する場合はレンタルを利用しています
MartinelleによるPixabayからの画像