第34回 はじめての動作チェック
装置のセッティングは第27~32回でおわっているとして、装置の動作チェックをおこないます。いきなり装置全体をうごかさないで少しずつ確認します
1.使用する媒体配管をチェックする
液体の場合では装置に入れる前に
ポンプの吸込配管中にエアが溜りそうな部分がないかしらべます
下図のように鳥居や下り勾配は修正します
(流量不安定やポンプ破損をふせぎます)
ポンプ吐出側に鳥居があるならエアを抜くバルブをつけます
(吸込側は圧力が低くバルブつけても抜けません)
下のようにエアがたまれば自動で抜いてくれるバルブもあります
2.液体や気体などの媒体を封入します
3.補機(ポンプ、ブロア、バルブなど)動作チェックする
・補機をうごかして液体や気体などが目標とする使用条件になるかチェックします
下図の例をチェックしてみます
(1)電磁弁を閉
(2)流量調整弁の開度を小
(3)ポンプ電源ON
(4)ポンプ作動しているか(音、振動など)
(5)バイパス回路に流れているか
(音、振動などでチェック)
(6)電磁弁を開
(7)流量計の出力電流チェック
データロガーで計測
(8)流量計の出力電流から流量を換算
(9)流量が目標最小値になっているか
(10)流量調整弁の開度を開き全開にする
(11)流量が調整したい最大になるか
補機を動作して目標条件がつくれない場合
すぐに補機の交換を考えないで原因をしらべます
原因がわからないと別の補機を選ぶのにも困ってしまいます
上の例ではポンプ、バルブ、配管のどれが悪いのかを特定します
バルブを外してみる、ポンプのみにしてみる、配管を変更してみる
などをおこない原因をしぼりこんでいきます
あきらめず粘り強くおこないます
うまくいかずに様々なトライをしていると
同じことを繰り返してしまうことがあります
(私の場合)
チェック表を作って、やったこと、結果を記入しています